【1〜3年目の薬剤師向け】最低限これだけはやっておこう!病院薬学認定薬剤師の資格取得に向けて

若手薬剤師
若手薬剤師

病院薬学認定薬剤師の資格をとったほうがいいみたいだけど、何から始めたらよいか分からないよ~

ひこたろう
ひこたろう

これから資格取得をめざす人は、絶対にやったほうがいいことがあるよ!

まず結論からお伝えすると、病院薬学認定薬剤師の資格取得を目指すなら、

毎年10単位以上は日本病院薬剤師会の研修単位を取ることが必須条件です。

この記事では、日病薬病院薬剤師の資格取得をめざす若手薬剤師の方に向けて、最低限やっておくべきこと、効率的に資格を取得するための秘訣をお伝えします。

私は薬剤師として働き始めて4年目で病院薬学認定薬剤師の資格を取得し、5年目にはHIV感染症薬物療法認定薬剤師の資格を取得しました。

若手薬剤師
若手薬剤師

薬剤師としては比較的順調に、資格を取得しているほうだね!

ひこたろう
ひこたろう

かわいい後輩に教える感じで、今日は解説していきます!

資格を取得するためには、注意点や必ず提出しなければいけない資料があり、見落としてしまうと大変です。

私の場合には、病院薬学認定薬剤師の資格を取得した先輩がいたため、その方からアドバイスを受けることができました。

しかし、「身近に認定をとった先輩がいないよ〜」と困っている若手薬剤師の方もいらっしゃると思います。

そんな方がこの記事を読んで、資格取得に向けた一歩を踏み出せることを願っています。

ちなみに、とにかく資格取得に近づきたい方には、手っ取り早い方法をお伝えします。

それは、日本病院薬剤師会のe-ラーニングに登録し、2023年の3月31日までに10単位とっておくことです。

日病薬e-ラーニングのリンクはコチラ

今年の単位が足りない方や、今すぐには資格取得を考えていないけれど今後取りたいと思っている方は、後回しにせずにやっておきましょう。

目次

【最低限やること】毎年10単位以上は日本病院薬剤師会の研修単位を集める!

病院薬学認定薬剤師の資格取得を目指すのであれば、毎年10単位以上は日本病院薬剤師会の研修単位を取ることが必須条件となります。

若手薬剤師
若手薬剤師

そもそも、認定要件ってなんなんだろう?

病院薬学認定薬剤師の認定要件を確認しよう

それでは、2023年3月現在の認定要件をチェックしてみましょう。

 日病薬病院薬学認定薬剤師制度規程細則(2021.02.06改定)より掲載

(最新情報は、必ず日本病院薬剤師会のホームページを確認してくださいね!)

病院薬学認定薬剤師の認定要件は(大きな声で言えませんが)簡単なほうです。

他の認定資格では、下記のような要件を求められる場合があります。

  • 症例報告○例以上提出
  • 関連する分野での論文投稿や学会発表の経験
  • 実地研修

それに対して、病院薬学認定試験の場合には、必要単位数を満たすこと認定試験の合格で資格取得ができます。

病院薬学認定薬剤師の認定要件を簡単にまとめると、以下のとおりです。

日本病院薬剤師会の会員であること

過去3年間で合計50単位以上の単位取得していること

過去3年間のうち、毎年10単位以上は取得していること

認定試験に合格すること

施設要件もありませんから、全国どこの薬剤師でも取得をめざすことができます。

そうはいっても、資格取得をするためには、3年後に取得できるように計画的に準備をしなければなりません。

若手薬剤師
若手薬剤師

どんなことに気をつけたらいいのかな?

資格取得で最もネックとなるのは、毎年度の単位集めです。

もう一度、認定要件の復習をしてみましょう。

  • 過去3年度を通算して50単位以上を取得する
  • 毎年度(4月1日から翌年3月31日まで)10単位以上取得していること

例えば、3年間の合計が50単位以上あったとしても、毎年度の取得単位数が10単位に満たなければ、認定要件を満たしません。

そのため、最短で資格取得をめざすためには、毎年10単位以上の単位取得が必要なのです。

私の知り合いの失敗談をお伝えします。

日本病院薬剤師会の研修単位を、年度ごとに10単位以上取得するのをうっかり忘れていました。

そのため、本当であれば4年目に申請を出したかったところ、申請を見送ることになりました。

若手薬剤師
若手薬剤師

せっかく集めていた単位がムダになっちゃうね・・・

ひこたろう
ひこたろう

「3年連続で単位取得を続けていく必要があること」が注意点ですよ!

例えば、3年間のうち2年目が10単位に満たない場合には、翌年から改めて3年間連続の単位集めをする必要があるのです。

ちなみに、認定更新の際にも、同じように毎年度10単位以上の取得が必須です。

継続的に研鑽・研修してくださいね、という病院薬剤師会からのメッセージと受け取っておきましょう。

日本病院薬学認定薬剤師の資格は、他の専門領域資格をとる土台となるもの

実は、日本病院薬学認定薬剤師の資格は、他の専門領域の認定要件にもなっています。

日本病院薬学認定薬剤師(もしくは日本医療薬学会の認定する専門薬剤師)が認定要件になっている資格は以下のものがあります。

  • 日病薬 がん薬物療法認定薬剤師
  • 日病薬 感染制御認定薬剤師
  • 日病薬 精神科薬物療法認定薬剤師
  • 日病薬 妊婦・授乳婦薬物療法認定薬剤師
  • 日病薬 HIV感染症薬物療法認定薬剤師

これらの資格取得をめざしている人は、日本病院薬学認定薬剤師の資格を取得しておく必要があります。

いつか専門領域の資格をとりたい!と思ったときにすぐに行動ができるように、せめて単位取得だけはやっておいても損がないと思いませんか?

単位はどうやって集めるの?

肝心の日本病院薬剤師会の研修単位は、以下の方法で集めることができます。

単位集めの方法
  • 認定された研修会への参加
  • 認定された学会への参加
  • 日本病院薬剤師会のe-ラーニングの受講

ここ数年はコロナ禍の影響で、研修会や学会自体がWEB開催のことも多く、研修会での単位取得がしやすくなりました。

以前は、業務後に外部の勉強会へ参加したり、学会参加のために地方に行ったりして、時間と交通費がかかったものでした。

薬剤師として、知識のアップデートのために研修会や学会に定期的に参加することで、自然と単位がたまっていく年もあります。

若手薬剤師
若手薬剤師

そうはいっても、仕事が忙しくてなかなか研修に行けないよ~

そんな方は、日本病院薬剤師会のe-ラーニングを受講することがおすすめです。

自宅で講義動画を視聴し、テストに合格すれば単位取得が可能です。

【認定申請するときの注意点】不足分野の単位取得もお忘れなく!

認定申請の際には、単位の合計数でなく、指定された分野の単位を取得する必要があります。

 日病薬病院薬学認定薬剤師制度規程細則(2021.02.06改定)より掲載

(最新情報は、必ず日本病院薬剤師会のホームページを確認してくださいね!)

大抵の人は、申請の時にはすべての分野を満たせていないので、e-ラーニングで不足する分野の単位を取得する場合が多いです。

ちなみに、こちらが私の過去2年間の単位取得状況(2023年3月20日時点)です。

Ⅱー1〜Ⅱー6の分野がまったく取得できていないことが分かるでしょうか?

認定要件の「Ⅱー1〜Ⅱー6の各項目から2項目以上履修し、合計4単位以上取得すること」を満たすためには、該当の研修会もしくはe-ラーニングで単位取得をする必要があります。

2023年は単位取得状況が芳しくないので、この記事を書き終わったら、私もe-ラーニングに登録しようと思っています。

資格取得は計画的にすすめよう!

私の場合には1年目17単位、2年目35単位、3年目18.5単位と毎年継続的に単位を取得し、合計70.5単位を取得できていたため、薬剤師4年目で申請を出すことができました。

☝【実際に申請時に提出した資料】

ひこたろう
ひこたろう

4年目にスムーズに資格取得できるよう、薬剤師1年めのうちから、計画的な単位取得をしておくと良いですよ!

若手の皆さんは、1〜2年目はe-ラーニングに頼りすぎず、色々な分野の学会や研修会に参加するのも刺激になると思います。

最終的に、3年間を通して指定された分野を満たせばいいので、3年目に不足している分野のe-ラーニングを行い、帳尻を合わせるのがベストです。

私も3年目はe-ラーニングを使用し、認定要件を満たすように単位を取得しました。

実際の申請時の資料はこのような感じです。

集合研修(実地研修会やWEB研修会)とe-ラーニングに分けて「開催日時・研究会名・単位数」を記入し、単位証明として認定シール現物を貼付します。

集合研修の場合には、認定単位シールの現物を貼る必要があるため、なくさないようにしましょう!

ひこたろう
ひこたろう

シールの裏に「研修日時、勉強会名」を手書きでメモしておくと、便利ですよ。

必要単位をまんべんなく取得するためには、日病薬のe-ラーニングをやるのが一番近道

費用は日本病院薬剤師会の会員であれば5,500円となります。

注意点は、e-ラーニングの受講期間が2023年3月31日までであること!

令和5年(2023年度)の申請は5月なので、それまでにすべての単位が集まればいいと思っていたら、泣くはめになります。

今年新規申請予定の方も、認定を更新される方も、不足している単位があるのなら、今すぐ登録してしまいましょう!

若手薬剤師
若手薬剤師

今ならまだ間に合うね!私も早速登録しよう。

病院薬学認定薬剤師の資格取得を目指すなら、毎年10単位以上は日本病院薬剤師会の研修単位を取ることが必須条件です。

若手の薬剤師に対しては、色々な学会参加や研修会に積極的に参加して、単位取得につなげてほしいという気持ちがあります。

いっぽうで、病院薬学認定を最短で申請するためには、不足する分の単位を取得でき、必要な範囲の分野も網羅できるため、e-ラーニングを積極的に活用するのがおすすめです。

私は今年度は単位の確認を怠り、e-ラーニングを開始するのが3月末ギリギリになってしまいました。

次年度以降は、年末くらいに一度単位数を計算して、早めにe-ラーニングを開始したいと思います。

今年度の単位が10単位を満たしているか確認したい人は、

お手元の病院薬学認定シールの番号をもとに、単位の計算をしておきましょう!

まずは日本病院薬剤師会の病院薬学認定薬剤師のページにアクセス。

日本病院薬学認定薬剤師制度のカリキュラム・単位確認をクリックする。

お手元の病院薬学認定シールの「P04-00-」を除く「下6桁の番号」を入力する。

そうすると、「開催日時、研修会名、各分野の単位数」などがすぐに分かります。

最低限、「一年間の単位合計が10以上であるかどうか」だけは確認しておきましょう!

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この記事を書いた人

病院ではたらく薬剤師。
転職の合間の有給休暇で副業に目覚める。
薬剤師のキャリアプランについて情報収集、発信している。

特技は不満をポジティブに言い換えること😊

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