働きながら転職活動って大変そう!私にできるのかな?
そんな悩みを持っている人は多いのではないでしょうか。
今の会社に不満があるけれど、転職後の収入や待遇が気になる。退職後の生活が不安だ。そんな理由で、転職活動に踏み出せない人も多いはずです。
しかし、転職活動を成功させるためには、
職場に「違和感」を感じたら早めに行動を開始することが大切です。
実際に薬剤師対象のアンケート調査より、
退職後よりも、在職中に転職活動をする人の方が多いことがわかりました。
特に、在職中の転職活動は、
- 収入が途絶えることなく転職先を探せる。
- 転職活動をした結果、「転職しない」という選択肢を残せる。
というメリットがあります。
私自身も、転職活動は在職中に行い、心理的に余裕のある状況で行いました。
そのおかげもあり、自分の転職軸を考え、次の職場をじっくりと探す時間が持てたと振り返っています。
私の転職活動の振り返りはこちらの記事にまとめています。ぜひご覧ください。
仕事をしながらの転職活動って、すっごく大変なんでしょ?
もちろん、働きながらの転職活動はスケジュールがタイトになりがち。だからこそ、ポイントをおさえて効率的に転職を進める必要があるよ。
まず始めに、在職中の転職活動を成功させるためのポイントを3つご紹介します。
これらのポイントを押さえれば、在職中の転職活動を成功に導くことができます。
ただし、在職中の転職活動には、いくつかの注意点もあります。
記事後半で紹介しているので、そちらもあわせて読んでいってくださいね。
転職はあなたの人生を前向きに好転させる、大きな転機です。
しっかりと準備をして、成功させましょう。
1.【計画性】今の職場に違和感を感じたら、早めに行動開始!
転職活動を成功させるためには、先の見通しを持って、計画的に準備をすることが大切です。
なぜなら、納得のいく転職先を見つけて、今の職場をスムーズに退職するには、少なくとも3ヶ月ほどは時間がかかるからです。
【転職~退職にかかる時間の内訳】
- 転職活動にかかる時間:約2ヶ月
- 退職交渉にかかる時間:約1~2ヶ月
在職中の場合には、転職先の入社日は3~4ヶ月先と思っておいた方が無難です。
いざ転職したい!と強く思った時に、精神的・身体的に負荷がかかり追い詰められた状態だったら・・・?と想像してみてください。
とにかくどこでも良いから決めなくちゃ!っていう気持ちになるよね。
おそらく、転職活動に力を入れることができず、納得のいく転職先を見つけることは難しいでしょう。
気持ちや時間に余裕のある段階で、転職活動を始めておくのがおすすめだよ。
転職活動にかかる時間:約2ヶ月
転職活動って、転職エージェントに登録して、面接して終わりじゃないの?
- 自己分析
- 転職先の選定
- 応募書類の作成
- 面接
- 条件交渉
転職活動の具体的な流れは、以下の記事にまとめてありますので、あわせて読んでみてくださいね♪
- [PR]【前編】日本メディカルキャリアを利用した転職活動の流れ~ヒアリングから、面接対策まで5STEPで解説~
- [PR]【後編】日本メディカルキャリアを利用した転職活動の流れ~面接当日から、退職・入職手続きまで5STEPで解説~
在職中の場合は、転職活動にあてられる時間が業務後や休日に限られます。
面接予定日に休みがとれるとは限らないため、面接予定が先になってしまう場合もあります。
転職活動開始~内定獲得までは、自分の見込みより長く時間がかかると思った方がいいでしょう。
退職交渉にかかる時間:約1~2ヶ月
転職活動は次の職場を見つけて終わりではありません。
現在の職場の退職交渉や業務の引き継ぎもしっかりと行う必要があります。
人数が少ない薬局や病院にとって一人の薬剤師が辞めることは大きな痛手です。
それ相応のインパクトを与えるため、強い引き留めにあう可能性もあるということを知っておきましょう。
薬剤師の業界はどこも人材不足だもんね。一人スタッフが抜けたら、大事だよ!
転職活動のスケジュールを立てるときには、退職交渉や引き継ぎに掛かる時間も考慮しましょう。
ぜひ、この記事を読んだ皆さんには
「この職場、自分に合わないかも」
「ここで成長できる未来が思い描けない・・・」
そう思った段階で、自分の心や体力の余裕があるうちに、転職活動を始めてもらいたいと思います。
私も本格的に転職を決断する半年位前に、転職先としてどんな職場があるかリサーチをしていたよ。
転職活動をすることで、転職市場の動向(売り手、買い手)や給与相場、転職の難易度を知ることもできます。
今すぐ転職しない場合にも、早めに転職活動をしておくことはメリットがあるのです。
2.【転職軸】転職先の選定基準は真剣に考え、明確にしておく!
在職中の転職活動は、現職と並行しながら進めて行きます。
そのため、転職という人生で重大な決断を、スピーディに限られた時間の中で行う必要があります。
その判断で役に立つのは、自分が転職する時に何を重要視するか、という「転職軸」です。
転職軸について詳しく知っておきたい人は、ヒーローさん(@hero_yakuzaishi)のブログで分かりやすく解説されていました。ぜひご参照ください。
例えば、あなたが転職活動をしてA薬局、B薬局二つの内定を得られたとします。
A薬局 | B薬局 | |
年収 | 500万円 | 550万円 |
通勤 | 30分 | 60分 |
残業時間 | 10時間 | 30時間 |
ワークライフバランスの改善をしたくて転職活動をしていたとしましょう。
しかし、B社のほうが年収が高い。
時間の限られたなかで判断をしようとすると、うっかり年収の高い内定先を選んでしまうかも知れません。
ついつい給与に目が行きがちだよね。
私も複数の内定先をもらったときに、給与の高いほうを選択しかけたことがあったよ・・・。
この場合、給与の高い転職先を選んだ場合に、その先に待ち受ける未来は本当に自分が求めていたものなのでしょうか・・・?
年収は増えたけど、残業が多くてしんどいよ~💦
このような、転職後のミスマッチのリスクを回避するためには、
転職活動の一番始めに「自分の転職軸」を真剣に考えておくことが非常に重要です。
転職活動の始まりは転職エージェントへの登録になりがちですが、一番始めにやることは、自分の「本音磨き」です。
転職を失敗したくない!という人には、以下の書籍がおすすめです。
この本では、本音磨きの方法を3つのステップに分けて解説しています。
ネガティブな感情を吐き出し、心の奥底に隠れている本音を「把握する」。
人間関係を「つながり」と「しがらみ」にわけて本音を「整理する」。
「うちに秘めた本音」を「職場や面接で伝わる本音」に変える。
本音磨きをすることで、転職で自分が選んだ道への後悔をしにくくなります。
実は私も転職間もない頃、転職ガチャに失敗したかも・・・と思いこの本を手に取ったんだ。
転職前に読んでおけたら良かったなぁ!と心底思った本だよ。
どんな本か詳しく知りたい人は、こちらの記事も読んでみてくださいね。
このように、しっかりと自己分析や本音磨きをしておくと、複数内定を得られたときの判断基準になります。
在職中の転職活動は多忙ですが、「転職の軸」を考える時間は非常に大切です。転職活動を始める段階で、時間をとって、必ず整理しておきましょう。
3.【効率化】転職エージェントを上手に利用し、時間短縮をはかる!
毎日仕事で手一杯だから、転職活動にあてる時間なんてないよ~!
働きながら転職活動をする人の最大の課題は「時間が限られる」ことです。
少ない時間の中で効率的に転職活動を進めるためには、賢く転職エージェントを利用しましょう。
転職エージェントを利用するメリットは以下のことがあります。
- 転職先を探す時間が省ける。
- 面接の日程調整の手間が省ける。
- 年収や待遇の交渉を自分でやらなくて済む。
- 内定辞退もエージェントが行ってくれる。
はじめて転職活動をする人:転職エージェントを利用した方がスムーズ!
特にエージェント利用をおすすめしたいのは、初めて転職活動をする人です。
私も1度目の転職の時には、転職エージェントを利用し、退職交渉のアドバイスまでお世話になりました。
初めての転職活動で、何から始めたらよいか分からない。どんな流れで転職活動を進めるのか不安だ。という人は、エージェントの手を借りるのもひとつの選択肢です。
初めての転職だから、エージェントを利用してみようかな♪
実際に私が利用した会社は日本メディカルキャリアでした。
どんな会社か気になる方は、私の転職体験談の記事も合わせてお読みくださいね。
転職経験のある人:転職エージェントのサービスを一部利用する。
ちなみに、過去に転職経験のある人の場合には、必ずしも転職エージェントにすべてお任せする必要はありません。
なぜなら、エージェントを利用することで、返事を急かされたりして、自分のペースで転職活動を進められない可能性があるためです。
どんな転職先があるかの情報収集として利用し、企業SNSやホームページから直接応募するというのも一つの選択肢です。
直接応募の場合には、給与や待遇の交渉をしやすくなる、というメリットもあります。
その理由は、直接応募の場合、企業が転職エージェントに支払う成功報酬が発生しないためです。
企業が転職エージェントにお金を払うの?
転職エージェントを利用するときには、エージェントがどこから報酬をもらっているか、という仕組みは知っておいた方が良いよ!
これらの情報を知りたい人は、ヒーロさん(@hero_yakuzaishi)が出版されたKindle書籍で読めます。
- 求職者が知らない転職会社の裏側
- ダイレクト転職(直接応募)の魅力とリスク
- 薬剤師転職者のリアルボイス
こちらの書籍で、私も”病院から病院への転職で大変だったこと”をテーマにコラムを執筆させてもらいました。
2023年8月現在、Kindle Unlimitedで無料購読できます。(Kindle Unlimited対象書籍は不定期に変わりますので、ご注意ください)
Kindle Unlimittedに興味がある人は、この機会にお試しくださいね😊
転職エージェントの得意なところを利用すると時間短縮になります。転職活動のどの部分をサポートしてほしいか考えて、有効活用できるエージェントがあれば利用してみましょう。
在職中の転職活動の注意点
さて、在職中の転職活動を成功させるために、3つの注意すべきことも押さえておきましょう。
職場の人に転職活動をしていることは、絶対に言わない。
仕事で不満がたまったり、転職活動で疲れていたりすると、ぽろっと
「この職場しんどいよね~。いま転職活動しててさ・・・」という風にこぼしてしまいたくなる気持ちがあるかもしれません。
しかし、これを聞いた職場の人たちは、どう思うでしょうか?
○○さん、辞めちゃうんだ、人が減って仕事が忙しくなるな・・。
そのしんどい職場に残される人の気持ち、考えないのかな?
といったように、マイナスのイメージを持たれることのほうが多いです。
誰かに話したことが、思わぬ形で上司の耳に入ることもあるでしょう。
転職活動中であることが職場にばれると、職場からの風当たりが強くなったり、休みが取りにくくなる可能性があります。
転職活動中であることは、家族以外には話さずに胸にしまっておくこと。そして、業務は普段通りに精力的に行うことが大切です。
面接で有休をとることもあるけど、どう説明したらいいかな?
もし事情を聞かれたら、通院や家庭の都合で、と触れられにくい理由を答えるのがベターだよ。
会社の就業規則をよく読みこんでおく。
会社の就業規則の確認は、転職を考えた時点で必ず行ってください。
企業の退職規定をしっかり把握しておくことは、予定していた期間で退職し、次の企業へ迷惑をかけずスムーズに移るためには必須です。
具体的には、就業規則や雇用契約書の「退職」の欄を確認しましょう。
”職員が自己の都合により退職しようとするときは、少なくとも◯ヶ月前までに申し出ること。”
このような記載がされているはずです。
在職中に転職活動をして、ブランク期間をあけずに次の職場へ移る場合には、転職先の入職日をある程度想定しておく必要があります。
- 会社に退職を申し出て受理されるには、どれくらいの期間が必要か。
- 自分が転職活動をして内定獲得をするためにはどれくらいの期間が必要か。
もし、転職先に無謀な入社日を伝えてしまうと、退職・入社日の調整がうまくつかず、転職先に迷惑がかかってしまう場合があります。
そのため、就業規則を確認し、自己都合で退職する場合の申告期限を押さえておきましょう。
過去に退職した人がいれば、退職を申し出てからどれぐらいの期間で退職できたかこっそり聞いてみるのも良いと思うよ!
就業規則を従業員がいつでも見られるようにしておくのは、会社側の責務です。基本的に「就業規則を確認させてください」と言って断れることはないと思います。
ただ、突然「就業規則を見せてください」とは伝えにくいなぁ、という人もいると思います。
「忌引きの対応を見ておきたくて」とか「有給休暇のことで確認したくて」なんて言い方はどうかな!
退職日と次の職場の入職日の設定のため、就業規則は必ず確認しましょう。
退職交渉は現職への気遣いを忘れず、できる限り円満退職をめざす!
転職活動で、内定獲得以上に苦労する可能性があるのは、退職交渉です。
スムーズに現職を去り、次の職場で働くためには、円満退職を目指すことがポイントです。
もちろん、会社を退職する権利は基本的には、会社員側にあります。
無期雇用契約の場合と、有期雇用契約の場合で法的な取り扱いが異なるので、確認しておこう!
無期雇用契約の場合
民法第627条では、雇用期間に定めがない無期雇用契約の労働者を対象に、自由に退職できることを保障しています。
有期雇用契約の場合
民法第628条では、期間の定めのある有期労働契約についてはやむを得ない事由があるときには、直ちに契約の解除をおこなえることになっています。しかし、契約から1年を経過していれば、やむを得ない事由がなくとも労働基準法の定めをもとに退職することが可能となります。
【参考:民法 – e-Gov法令検索】
どんなにブラックな会社でも「この会社を辞めたいです。」と伝えて、辞められないことはありませんので、そこは安心してください。
しかし、従業員の退職は、企業にとっては貴重な人材を失うことになります。
特に薬局や小規模の病院の場合はどこも人手不足ですから、場合によっては強い引き止めに合うことも想定しておきましょう。
退職の話がこじれてしまうと、ずるずると退職日が伸び、当初予定していた時期に入職できないという事態にもなりかねません。
せっかく内定をもらった会社からの印象が悪くなっちゃうよ~💦
そんな最悪の事態を避けるためのポイントをこちらにまとめました。
円満退職をするための具体的な行動はこちらのブログ記事にもまとめています。
必要となったときには、ぜひ参考にしてみてください!
ちなみに、私の体験談ですが‥
次の内定先が決まっていたほうが退職はしやすいよ。
在職中に転職活動をするメリットの一つだね!
次の職場が決まっていると、上司から退職時期についてしぶられた場合にも、「ご迷惑をおかけしますが、次の職場の入社日がありますので。」と伝えることができます。
その際には、自分が退職するまでに、次のスタッフを見つけてもらう期間や、引継に必要な期間を十分に考慮しておくなど、現職ヘ配慮していることをアピールするのも効果的です。
退職交渉の際に職場と揉めると、退職までの期間、辛い思いをすることになります。
場合によっては、次の内定先に迷惑をかける事態にもなりかねません。
最後まで気持ちよく働けるように、注意点もあわせて意識しておきましょう!
まとめ 在職中の転職活動を成功させる秘訣は計画性・転職軸・効率化の3つ!
最後に、本記事の内容を振り返ります。
在職中の転職活動を成功させるためには、以下の3つのポイントを意識しましょう。
在職中の転職活動は、スケジュールがタイトになりやすく、身体的に大変なこともあります。しかし、収入が途絶えない、現職に残る選択肢を残せる、といったようなメリットを得ることができます。
転職するかどうか迷っている・・・という人は、まずは「自分の大切にしたいこと」を考える自己分析から始めても良いと思います。
「自分の大切にしたいこと(転職軸)」を考えるのは、転職活動の第一歩だね!
今の環境にモヤモヤするなら、行動して、自分の未来を変えよう!
転職を考えている方は、ぜひこの記事を参考にして、在職中の転職活動を成功させてくださいね。
まずは自己分析から始めたい人は、以下の記事も参考にしてね。
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